便利さを求める人々

どうして遺伝子組み換えをした食べ物が流通しているのでしょう。

どうして添加物だらけの食べ物が世の中にあふれているんでしょう。

どうして化合物がたっぷり入っている化粧品や日用品が出回っているのでしょう。

それはきっと私たち人間が便利さを求めるからだと思います。

遺伝子組み換え

「雑草が生えて、余計な作業で大変だーー」「ああしんどい！簡単に害虫対策ができないかな？」

「ある成分だけ栄養価が高くしたら高い値で売れるよ」

こうして人手が省いて効率よく農業をしたいと思っていた農家さんは、自分では食べないけれど、人体への害はないといって遺伝子組み換え食品を作るようになりました。

「ちょっとーー、どういうつもり？　ゴミが入ってたわよ！気をつけてよね！」

「ちょっとーー、殺す気？　カビが生えてるわよ！ふざけないでよ！」

こうしてパン屋は、消費者から苦情が来ないように、添加物をたっぷり入れて、カビることが決してないパンを作るようなりました。

「ささっと洗い、つやつやの髪になるシャンプーがあったらいいのに」

「日焼けなんかしたくない！白い肌でいたいわ」

こうして化粧品会社は、何千種類もの化学成分を作り、添加物てんこもりの製品を作るようになりました。

たくさんの化学商品

これは大丈夫なのかと疑われるような製品を作ったり、長期的な人体への影響が心配されることを平気でやる企業がたくさん存在します。

これは、一方で、便利さを求める人々がいるからです。

消費者が求めるから、その願望を叶えようとして間違ってしまう企業があるのです。

「もっともっと！」　便利さへの渇望。

モンスター製品、モンスター企業の出現は、人間の欲望の結果です。

ドイツで戦争を引き起こしたヒットラーは、一人で戦争を引き起こしたのではありません。

民衆の支持があったから力を持ったのです。

戦争に突き進んだのは結局は民衆が望んだから、あのような戦争を生んだのです。

ヒットラーの例えはおかしいかもしれません。しかし、消費者が欲するからそれに答える形で企業は動くことを認識してください。

企業だけが悪いのではなく、消費者と企業はどっちもどっちなのかな思います。

便利さとのトレードオフ

「もっともっと」はいつまで続くのでしょう？

便利さには、裏もあるのです。

裏腹に、人類の健康を蝕む危険性もある便利さ。

私たちは、もっと知り、もっと考え、自分たちの未来を考えなければならない時期に来ていると思います。