「無添加」の表示がある化粧品などを見かけますが、
これは植物などの天然成分のみを使用しているという意味でしょうか。
「無添加化粧品」の他にも、「自然派化粧品」という言葉を
よく目にしますし耳にしますよね。
1970年代に消費者が化粧品メーカーを告発する事例が起こったりと、
お肌にトラブルを抱える人が増えたことで、
なにやら合成のものは良くないのではないか?
と考える人たちが出てきてました。
自然なものの方が良さそうなので、そういうものを使いたい!
と思う人も増えてきました。
そこで「無添加化粧品」が登場したわけです。
しかし、実際は従来の合成成分に少しの天然成分、
植物成分を混ぜたものが「無添加化粧品」として
販売されていることが多いのも事実です。
「無添加化粧品」という文字から、いかにも何も加えていません!
という印象があるかと思いますが、そうではないのですね。
つまり「無添加化粧品」は植物などの天然成分のみ使用しているのですか?
という問いには、「そうではありません」という答えになります。
また、「無添加化粧品」と共によく目にする「自然派化粧品」というものがありますよね。
その違いはご存知でしょうか?
「無添加化粧品」と「自然派化粧品」は違うのですよ。
現在では「旧指定成分」といって、1980年に当時の厚労省が指定したアレルギーの危険性のある102の化粧成分(当時は成分の表示義務がなかったので、消費者にわかるように、102の指定成分のみ表示義務を持たせました)を抜いた製品を「無添加化粧品」と呼ぶことが多いです。
その102の成分の中にはパラベンやラウリル硫酸Na
などがあります。
その為「無添加化粧品」を名乗りたい化粧品には
パラベンやラウリル硫酸Naは使用されていません。
しかし、同じ合成防腐剤のフェノキシエタノールは使用されていたりします。
同様に102の成分の中に入らなかった他の石油由来
の成分は使用されていることが多いのです。
102の成分以外にも、アレルギーの危険性のある成分はありますが、
現在は、化粧品は全成分を表示することになっていますので、
消費者が成分を見て判断して下さい、ということになります。
私達は、成分表をきちんと見て判断しなければいけないのですね。
では、「自然派化粧品」を説明します。
「自然派化粧品」とは植物エキスを多く使用した化粧品のことを指していわれます。
しかし、植物を抽出した溶剤は石油系かもしれません。
また、合成の防腐剤、合成の界面活性剤を使用しているかもしれません。
気になる人はこちらも成分を確認しましょうね。