まず、「経皮毒」を語る前に、皮膚のことを知りましょう。
少し説明することにします。
皮膚は素晴らしい機能を持っています。
皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」という3つの層に分かれています。
しかも厚さは表皮と真皮で2mmです。(かかとなどは4mm)
その2mmの中に、自分で潤い成分を分泌する「天然保湿」機能や、外部からの有害物質を遮断し細菌の侵入を防ぎ、紫外線に対応するなどの機能を全て持っているのですから、凄いと思いませんか?
その為、お肌が正常に機能していれば、皮脂腺、汗腺、常在菌などの働きで、皮脂膜が形成されバリアが出来ているハズです。
この皮膚バリアがあれば、お肌が乾燥することもなく、外部から何かが入ることもない訳です。
では、なぜ、そのバリアがあるはずの皮膚から皮膚の水分が蒸発し、慢性的な乾燥が起こったり、「毒」と言われるものが侵入するのでしょうか?
また、その「毒」とは何だと思いますか?
日常使用されている クレンジング、ボディーシャンプー、ヘアーシャンプー、コンディショナー、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、各メイク用品 のほとんどに「合成界面活性剤」が含まれています。
成分表記では一見、合成界面活性剤とは分からない成分名だったりしますので、注意が必要です。
お肌のバリア機能を無くし、「毒」を入れてしまうのは「合成界面活性剤」なのです。
「合成界面活性剤」は皮脂膜を取り去り、細胞間脂質の間にも浸透します。
本来、ターンオーバーの28日(年齢が増えれば日数も増えます)周期で、不要になった角質細胞は垢としてはがれ落ちていくのですが、「合成界面活性剤」はまだ剥がれ落ちるはずではない角質細胞までも破壊していきます。
その結果、皮膚が薄くなり、潤いもなくなっていくわけです。
肌が薄くなれば水分も油分もなくなり、乾燥することで敏感肌へと変化していきます。
「合成界面活性剤」は皮膚を薄くした上に、細胞間脂質を「合成界面活性剤」で汚染させてしまいます。
汚染された細胞間脂質のために、他の合成成分が浸透しやすくなり、お肌のバリアにどんどん隙間を作っていくのです。
その隙間からまた浸透してくる・・・という悪循環になってしまいます。
これを「経皮毒」と言います。
食べ物の添加物には肝臓という解毒する器官がありますが、「合成界面活性剤」で傷ついた皮膚はダイレクトに有害な物質を吸収していきます。
皮膚から吸収された「有害物質」という「毒」は細胞内にとどまってしまいます。
「有害物質」で「毒」は石油から作られた合成成分のことです。
そしてそれらの毒を体内に入れないためには、クレンジング、ボディーシャンプー、ヘアーシャンプー、コンディショナー、化粧水、乳液、クリーム、ファンデーション、各メイク用品 の裏の成分表を見てください。
よく分からないアルファベットやカタカナ文字がならんでいると思います。
成分の名前をネットなどで調べることで、それが「合成界面活性剤」や「合成成分」なのか否かを知ることができます。
消費者がかしこくなって、「合成界面活性剤」や「合成成分」を避けるしか、経皮毒から身を守る道はないのです。